気づきの大切さ

真美健康体操協会
会長 山崎 比呂真

 
 甲子園大会の開会式を見ていると必ず思い出されるのは、東日本大震災の二日前に亡くなった母の横顔です。母はスポーツにはさほど興味を示さなかった人でしたが、「高校野球全国大会」だけは例外で、選手の入場行進の場面になると決まって大粒の涙を流し、拭きもせずにTV画面に見入っていました。
 そして独り言の様に「ここまでくるのは大変だったろうね〜」とつぶやいては又、大粒の涙を流していました。
 今思えばその時の母の脳裏には炎天下で一心不乱にボールを追いかけ、大きな声で仲間を元気づけ、舞い上がるほこりと汗にまみれながらも一つ一つと甲子園への階段を昇って来た球児達の熱い姿が眩しく映し出されていたのでしょう。 

 今年はワールドカップ・アジア競技大会と大きな大会が立て続けに行われ、アスリート達が熱い戦いを繰りひろげ私達を楽しませてくれました。
 表彰台にあがる選手達の輝く笑顔は最高ですね!。あの瞬間は辛かった練習の日々や、挫折しそうになった心など吹き飛んで、心から喜んでいる笑顔なのでしょう。
 だからあんなにも美しいのでしょう。同じTVの画面でも人それぞれで見方も感じ方も違いますが、イメージを膨らませて見ていると、感動は更に大きくなるのではないでしょうか?。 

 現代は便利でスピード感もあり、多種多様で面白い時代になっていますが、与えられる映像があまりにも鮮明で情報も多く、イメージを膨らませなくてもリアルに伝わって来ます。イメージを膨らませる事が苦手だからこそ相手への興味が湧かず、自分の事だけを優先し他人を傷つける事を平気でやる事件が多くなっているのではないでしょうか。

 母にはアスリートの姿が、私には母の横顔が感動を与えてくれました。毎日の忙しさで忘れていた、人への思いやり、感動の気持ち、そして芽生える希望の心に気づかせてくれました。そう思えるキッカケはいつも自分の身近な所にあり、その事に気づく心が大切な事だと教えてくれました。

強く生きる事・・・ 
楽しく生きる事・・・
そして何よりも心豊かに生きる事・・・


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